虫歯について

なぜ虫歯になるの？

飲食をすると、口の中に常にいる菌（口腔常在菌）の働きが活発になり、口の中は状態が悪くなっていきます。
「ちょこちょこ」、「だらだら」と飲んだり食べたりする方は、口の中の状態が悪くなる時間が長くなり、虫歯の発症リスクが高くなります。
また、寝る前に飲食をしてそのまま寝てしまうと、寝ている間は唾液の出る量が少なくなりますので、虫歯になりやすくなってしまいます。

特に、甘いものを頻繁に飲食される方は、必ず虫歯になりますのでご注意下さい！

もちろん歯ブラシが不十分で歯垢がずっと溜まっている場合は、歯垢の下で虫歯は進行していきます。
しかし、その場合でも飲食習慣が良い方は比較的虫歯になりにくいです。

実は虫歯も生活習慣病なんです

子どもの頃は虫歯が無かったにも関わらず、一人暮らしを始める、社会人になる、転職をする、女性の場合は妊娠・出産等、生活環境が変化すると虫歯ができた経験はありませんか？

虫歯は普段の生活習慣（特に飲食）が原因で発症する事が多々あります。

大学生になり一人暮らしを始めて生活が不規則になり、ついつい自堕落に過ごしてしまう…
就職をしたら会社に置き菓子があり、いつでも自由につまんでいた…
先輩と一緒に営業周りをする際に今まで飲んでなかった缶コーヒーを飲むようになった…
同僚から飴玉のお裾分けをもらったので、お返しに自分もお菓子をかばんに入れて持ち歩くようになった…
仕事が忙しく、夜遅く帰ってきて食事をしたらそのまま寝ていた…

すべて実例ですが、皆さんそんな生活をしていて、その後暫くしたら虫歯が発生しています。
今まで虫歯になったことがなかったので、自分は虫歯にならないと思っていたとおっしゃる方もおられます。しかし、虫歯は口腔常在菌という日常的に誰の口の中にもいる細菌が関与していますので、今まで歯に穴が開かなかったのは、たまたま口の中のコンディションを上手く保てていたからなんです。
だから飲食の習慣が変わることによって口の中のコンディションが悪くなると虫歯が出来てしまうのです。

今からでも遅くありません。今までの生活習慣を見直して、新たな虫歯発生を防いでいきましょう！

虫歯の治療について

乳歯は永久歯に生え変わりますが、永久歯はもう生え変わることはありません。
骨は折れても時間が経てば自然にくっつきますが、歯にあいた穴は勝手に盛り上がって治ることはありません。
むし歯の治療は、皆さんご存じの様に、ボロボロになった部分を削って、代替の物を詰めているだけなんです。
ですから、むし歯治療を行えば行う程、どんどん歯を削ることになり、次第に歯はボロボロになっていきます。

実は大人の歯のむし歯治療をするチャンスは4回程度までで、5回目以降は抜歯をしないといけない可能性が高くなります。
一生自分の歯でおいしく食事を楽しみたい方は、この4回のチャンスで乗り切らないといけません。

そこでポイントとなるのは「歯の神経を取らないこと」、もっと言えば「出来るだけ歯を削らないこと」です。
究極は「虫歯にならないこと」ですが、虫歯になってしまった場合に、出来るだけ早期に発見し、最小限の処置で治療を終えることが重要です。
早期発見するためには、定期健診が一番です。

また虫歯が大きくなった場合でも極力神経を残すようにした方が、歯の寿命（抜歯までの期間）を伸ばすことに繋がります。
中津歯科クリニックでは、レーザーを用いた歯の神経を極力残す治療も行っています。

ご興味のある方はお気軽にスタッフにご相談ください。

定期健診・メンテナンスの重要性

一般的に歯科医院の扉を開けるのは、割とハードルが高いと感じておられる方が多い様です。
お忙しい事もあると思いますが、症状はかなり以前から出ていたにもかかわらず、来院するのを先延ばしされている方が結構おられます。
「虫歯」と「歯周病」は、初期の頃は目立った自覚症状がなく、気が付いた時には割と進行してしまっているケースが多々ありますので、普段から定期健診を受けたり、何か気になることがあれば気軽に診てもらえるかかりつけの歯科医院をお持ちの方は、自分では気付かない問題を見つけてもらえたり、すぐに対応してもらえたりと比較的ダメージの少ない段階で治療を行う事が可能になります。
歯は消耗品なので、損傷を少なくして、手入れをしっかり行う事で長期間使用することが可能になります。

最近は超高齢社会と云われ、人生100年時代に突入しようとしています。
あなたは一生自分の歯でおいしく楽しく食事を楽しめそうでしょうか？

今日からできる具体的なむし歯の予防法は

甘いものをやめる（又は減らす）
飲食の回数を減らす（例え１口でも１回です）
夜寝る2時間前からは飲食をしない（水はOK）
就寝前には必ず歯磨きをする
日頃からよく噛んで食事をする
水をしっかり摂り、良質な唾液を出すよう促す
常に口を閉じて口の中の乾燥を防ぐ

その他、詳しくお知りになりたい方はご来院時にスタッフまでお尋ねください。